行政書士になりました

7月も後半となり、子供たちは夏休みになりました。長い休み中に沢山楽しい思い出を作って欲しいと思いますが、コロナ感染の再拡大が気掛かりですね。

さて、このブログで先月「行政書士登録申請をしました」とお伝えしましたが、7月15日付で登録が完了し、奈良県行政書士会所属の行政書士となりました。という訳で、夫婦二人揃って行政書士となりました。

私の主な担当業務は、相続、遺言書作成サポートです。
この二つを担当しようと思ったのには、独身の叔父が亡くなった時に相続手続きを一人で行った経験が大きくかかわっています。

数年前、叔父が亡くなり、死後手続きを唯一の相続人である私がする事になりました。当時は民法の知識もなく全てが手探りで、これは大変な作業だと身をもって知る事となりました。
まず、何をどうしたら良いのか分からない。そして叔父の家のどこに何があるのか、さっぱり分からない・・・そして手続きをする相手である役所や銀行は、平日しか開いていない。
独身者の多い日本で、今後私と同じような経験をする甥、姪は増えるのだろうな、大変だなと思ったものです。

両親の相続手続きは当然として、叔父叔母も、となると私と同じく「一人っ子」の人は、もしかすると相続手続きを3回以上する必要が出てくる訳です。これは正直なところ、なかなかの負担です。思いもよらない展開が待っている事もあります。私の場合は、叔父が残した家の中の大量の小銭に頭を抱えました(苦笑)

その時に思ったのは「遺言書があったら良かったのに。エンディングノートでもいいから残してくれていれば、叔父がどうして欲しいのか分かったのに」という事でした。家中探しましたが、何も残されていなかったのです。
そして民法を学んだ今となっては、叔父に負債が無くて本当に良かった。あったら大変な事に巻き込まれていたと、想像しただけで今でも少しぞっとします。

行政書士の仕事は「予防法務」です。問題が発生しないように「転ばぬ先の杖」のように、前もって準備をするお手伝いをするのが仕事です。また、何か問題が発生した時、何をどうすれば良いのか分からない場合、相談して貰えれば私たちに出来る事はお手伝いさせて頂きますし、出来ない事は出来る人をご紹介するのも我々の仕事だと思っています。
私と同じような状況になってしまう人を少しでも少なくしたい、相続手続きで困っている人を助ける事が出来れば、という思いで、遺言書作成、相続手続きサポートをメイン業務に選びました。

ところで、プロフィールにも書きましたが、私は長年、外資系エンターテイメント業界に在籍していました。昨今「多様性」という言葉を良く耳にしますが、職場は多様性に富んだ場所でした。

私は、誰もが暮らしやすい社会になって欲しいという思いを持っています。「多様性」と言いながら、日本の法律では未だに認められていない事が色々あります。これから日本も良い方向に変わっていく事を祈っていますが、今の法律の中で、出来る事をする。将来問題になる事が予想される事に対し、備えるお手伝い(各種契約書や遺言書の作成等)が出来ればと思っています。

皆さんの大切な人を護れるように、皆さんが居なくなった後もご家族が、愛する人たちが円満、平穏に過ごせるように準備をする。そして困った時には、問題が大きくなる前に誰かに相談する。そのお手伝いが出来ればと思っています。
未だ数が少ない女性の行政書士として、日々学び頑張って行きたいと思います。

池田 夏子

(追記)
このブログの画像、コスモスは行政書士の徽章に使われています。花言葉は「調和」と「真心」です。

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