今年の行政書士試験が終わりました
今年も残すところほぼ1か月となりました。そして、令和4年度の行政書士試験も終わり、そろそろ2週間が経とうとしています。
受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。この試験は、試験会場にたどり着く事が既に大変だと思います。範囲が膨大ですので、それを一通り学習するのは並大抵の努力ではありませんよね。実際に試験会場にはたどり着けなかった人の空席がそれなりにあったと思います。
また、どの試験でも同じだと思いますが、家族の理解、協力が無ければ受ける事は難しいですし、コロナ禍ですので、当日までの体調管理も大変だったと思います。
私は令和3年に受験しましたが、試験当日受付の列に並んだ時、「ああ、やっとここまでたどり着けた」と試験前ですがちょっと感動してしまいました。
試験当日に解答速報を各予備校が行っていましたが、それによると(最終的にはセンターが発表する合格率を待つ事になりますが)今年もここ数年並みの難易度だったのかな、という感じですね。
試験が終わった途端、Twitterでは「コンビニと郵便局どっちが多いかって知らないよ!」とか「熊に襲われるって何?」というツイートが続出しているのを見て、ああ、今年もそんな問題が出たのかと思わず笑ってしまいました。
民法で犬等の動物がらみの損害賠償、正当防衛は結構出ていますし、一般知識では「知らないよ、そんなの!!」という問題はあの試験のスタンダードですよね。因みに、一般知識は記憶力を問われているのではなく、考える方向性、一般的な感覚、思考の柔軟性を問われているのだと個人的には思っています。
それがブレない人にとっては、得点を稼げる分野だと思います。(実際うちの事務所に一人そういう人がいます)
自己採点が終わり、合格しているだろうという方はほっと一息ですが、記述の採点待ちの人は1月の発表まで精神的に辛い人が多いかと思います。
かく言う私は、昨年自己採点をしても記述の点数が分からないのだからと、自己採点はしないと決めました。が、その1週間後、一般知識の足切りに引っかかっていないかどうかだけは見ておこうと、ドキドキしながらそこだけ採点し、ほっとしたのを覚えています。自分の中で、法令ならともかく、一般知識で足切にあうというのは一番辛いと思っていたので、そこだけは押さえて、後は寝かしました(苦笑)
余談ですが、一般知識の足切りにあう人は、某予備校によると3%ぐらいだそうです。
自己採点せずに発表を待って、結局どうだったかというと、自己採点しなくて正解でした!
記述が高得点だったのでちゃんと合格出来ましたが、記述を除いた点数では合格しているかどうか本当に微妙なラインで、もし採点していたら発表の日まで精神的に相当辛かっただろうと今でも思います。
さて、合格したであろう人も、不合格だった人も、共通している事があります。それは「勉強は続く」という事です。合格したから、もう勉強は終わり!とはならないのが士業の世界です。ただ資格を取っただけであれば勉強はもう終わり、となるかもしれませんが、仕事にするのであれば一生勉強は続きます。受験勉強をしているうちに、勉強をする事が日常になり、特別な事ではなく当たり前になった人が恐らく行政書士として歩んでいくのだろうなと感じています。
法律は改正されていきますし、行政書士の業務範囲は広いですので、自分にとって新しい分野の依頼もやってきます。そしてデジタル化の波も押し寄せています。
日々新しい事を覚え、新しい依頼、人とのコミュニケーションを楽しめる人がこの仕事に向いている人なのだろうと感じています。
勉強は続くと言いましたが、結果はどうあれ合格発表までひとまずちょっと一息ついていいと、個人的には思っています。
まずは疲弊した心身をケアして、また闘える、勉強を楽しめる自分を取り戻してくださいね。